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参道正面の本宮大社鳥居風景

本宮大社大しめ縄のある山門
撮影/T.Hashimoto







熊野本宮大社

  熊野本宮大社は、熊野速玉大社、熊野那智大社と並ぶ熊野三山のひとつで全国に3000以上ある熊野神社の総本宮。杉木立に包まれた参道石段を上がると古色蒼然とした檜皮葺きの社殿(重要文化財)が立ち並ぶ。明治22年(1889年)の大洪水を免れ、旧社地の大斎原からここに遷されたもので、主神の家津美御子大神(素戔嗚命)をはじめとする神々が鎮座する。延命長寿、家庭円満、交通安全などの神として昔も今も深く信仰されている。

祭神

家津美御子大神(けつみみこ)
天照皇大神(あまてらすすめ)
伊邪那美大神(熊野牟須美大神・くまのむすみ)、事解之男神(ことさかのお)、伊邪那岐大神、速玉之男神。本殿:南向、平入(1,2殿、外削(5))、妻入(3、4殿、内削(4))千木。
神紋:烏と巴、菊。由緒、伝承:「式内名神大社」。神武東征以前には既に鎮座、崇神10のとき社殿の創建と伝わる。熊野大神を斎き祀ったのは、饒速日の子、高倉下の子孫である熊野連、尾張連である。高倉下4世の熊野連大阿斗足尼(おおあとたじのすくね)は、成務13の御代熊野国造に任ぜられた。
御祭神は現社地の上4社と旧社地(大斎原・おおゆのはら)の中4社と下4社に祀られている。

上4社。
第1、2殿:(相殿造り)伊邪那美大神(熊野牟須美大神)、事解之男神、伊邪那岐大神、速玉之男神、千手観音。
第3殿(証誠殿・本殿):家津美御子大神(素盞鳴命)。
第4殿:(若宮)天照皇大神、十一面観音。
中4社
第5殿:忍穂耳命(おしほみみ)
第6殿:瓊瓊杵命
第7殿:彦穂穂手見命
第8殿:鵜葺草葺不合命(うがやふきあえず・慮+鳥、茲+鳥)
下4社
第9殿:軻遇突智命(かぐつち)
第10殿:埴山姫命(はにやま)
第11殿:弥都波能売命(みずはのめ)
第12殿:稚産霊命(わくむすび)

摂末社:産田(うぶた)社:伊邪那美命荒魂、滝姫神社:端津姫命(みづつ)、八咫烏神社:武角見命(たけつのみ)、大国主神社:大国主命、須勢理姫神社:須勢理姫命、祓戸神社:天児屋根命、海(わたつみ):底・中・上綿津見命、高倉下神社:高倉下命・穂屋(ほや)姫命、御開(みとびらき)神社:天手力男命、市杵嶋神社:市杵嶋姫命、真名井社:天村雲命、月見岡(つきみがおか)神社:天照大神・月読命、音無天(おとなしてん)神社:少彦名命。

DATA
JR新宮駅からバスで1時間20分くらい。バス亭本宮大社前からすぐ
宝物殿拝観300円(9〜16時)
TEL0735-42-0009

熊野本宮大社神紋の新・旧

熊野三山の祭神で特異な神名は「家津美御子(家津御子)」「速玉」「夫須美」であるが、江戸以前にはおおむね「イザナミ命」と信じられていたという。また、家津御子神はスサノオ命・イザナギ命、又はイザナミ命。速玉神はイザナギ命の御子。夫須美神はイザナミ命或いはスサノオ命の御子といわれるクマノクスヒ命。などの説も有る。
平安中期、熊野三山は、那智は十一面観音・結宮、新宮は薬師仏・速玉宮、本宮は阿弥陀仏・證誠殿と仏名がつき、現在もその流れがみえる。


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