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御神宝

 熊野速玉大社は、室町時代に皇室と足利義満公が奉納したと伝えられる、千点をこえる古神宝類を所蔵しており、いずれも国宝指定されています。

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 この彩絵檜扇には緑の松と朱赤の楓が描かれ、金銀箔をちらし、下方にはススキを配したデザインとなっています。
 檜扇とは檜の薄皮をつづって作った扇で、主として宮中においての儀式に際し公家の男女が正装して所持したものです。持つ者の位によってその枚数がことなるこの檜扇は、熱田神宮に一握、厳島神社に五握、当大社のもと摂社であった阿須賀神社に一握(現在は国有)さらに当社に十一握が現存するのみで、上図の檜扇は長さ一尺三寸二分、巾上一寸二分、本九分の檜板二十七枚を萌黄紅糸で綴合せ、紙ヨリを石畳結びとして蟹目にとおした親王用品で、熊野檜扇として有名な十一握の中の一つです。

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 蒔絵手箱は平安時代に完成された化粧具をおさめる器物で、中世以前につくられ現存しているものは極めて稀少です。
当大社では、保存状態が良く内容品のととのった蒔絵手箱を十一合所蔵しています。そのうち上図のものを含む三合は、沃懸地蒔絵銀螺(いかけじまきえぎんら)という最高の技法でつくられています。

御神宝

 これは速玉大神(=伊弉諾尊,いざなぎのみこと)の御神宝で、南北朝の精巧な彫金技法による非常に貴重な品とされます。「西宮記」によると、これを身につける位置は臣下三位以上は 右腰、天子は腰の左右に飾るとされています。

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公卿が装束着用の際に、腰紐に使用したもの。南北朝の作で六条が伝えられています。 この組紐の製作には時間がかかり、一本を編むためにおよそ一年をかけたといわれます。古い組紐の遺品はきわめて僅少で、熊野速玉大社に残闕(ざんけつ、組紐の組織が失われ芯糸だけのもの)が伝えられています。


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