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1 御神徳 速玉は、神威盛んなりて、神徳映え輝くさま 映霊の意なり。また冨栄え冨む、魂の急速なる成長の意。 よって富貴隆昌、現世安穏、先祖慰霊、良縁結び、海上安全、病気平癒など、諸願成就の神格を 持ち給う神名なり。 2 熊野詣での目的は? 熊野は、過去世・現世・来世にわたってお救いくださる神々のまします聖地です。 この熊野へ通じる道=熊野古道は、東海道や中山道という謂わば国の中央幹線道とは異なって、 巡礼者が一人歩き二人歩きしながら長い年月をかけて難行苦行をものともせずつけた信仰の道です。 また道も遠くて険しいため、先達(案内人)や御師(宿坊)が一体となって全国的な参詣受入体制を つくり、熊野詣での巡礼者を迎え入れました。そして三山三世信仰に基づく熊野三山を巡拝してこそ、 心と体が甦り人間本来の美しい姿に立ち戻ると考えられました。熊野が「美しい国」(うましくに) または「癒しの郷」(いやしのさと)と称される所以であります。 ですから、熊野古道だけを歩くのであれば、それはあなたが今までに経験したことのあるハイキング とあまり変わりなく、本来の熊野詣でとは程遠い感覚となってしまうでしょう。 熊野速玉大社 速玉大神(過去世の救済・当病平癒)=薬師如来 夫須美大神(現世の利益)=千手観音菩薩 熊野那智大社 夫須美大神(現世の利益)=千手観音菩薩 熊野本宮大社 家津美御子大神(来世の加護)=阿弥陀如来 3 熊野牛玉宝印と神木ナギについて 熊野牛王(くまのごおう)は熊野権現にゆかりある烏を絵文字化した護符で、 戦国時代からその形を変えることなく伝わります。 熊野速玉大社の牛王は、四十八の烏文字で描かれているところから、 よとやの神咒(かじり)とも言い、速玉大神の衆生を救わんとする願いが 一羽一羽の烏に込められていると謂われています。 また、境内にそびえる樹齢千年のナギの大樹は熊野権現の象徴として信奉篤く、 古来から道中安全を祈り、この葉を懐中に納めてお参りすることが習わしとなっています。 この熊野牛王とナギの葉をいただくことが、難行熊野詣を無事果たす大きな支えとなったのです。 千早ふる 熊野の宮のなぎの葉を 変わらぬ千代のためしにぞ 折る 藤原定家 (出典) |