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串本町での農家の作業風景を撮影したものである。
昭和30年代前半はまたまだ手作業が中心で米作り
も今以上の一苦労の時代だった。
農婦の頭には串本節に使う手拭が巻かれている。

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串本節で知られる和歌山県串本町の秋祭りの一コマ
この時代はまだテレビもなく、祭りは町民の数少ない息
抜きの一つだった。獅子舞の屋台を追いかけて子供から
年寄りまで、誰もが一緒になって心から祭りを楽しんだ。
離れた地に住む今も笛や太鼓の音色は写真から漏れ聞こえてくる。
祭りは3日間程続いたと思う。
「こんにちは、釣れやるかいの?」 「ああ、よよ釣れやるで・・」
そんな会話が写真から漏れ聞こえてきそうな一コマである。
場所は串本港の赤灯台の堤防。今でこそ港の風景は様変
わりしてしまったが、当時は最高の釣り場所で夏の夕方に
なると札場(魚市場)で餌の小魚を拾ってみんな鯵釣りを楽し
んだ。
竿も懐かしい竹ざおで、リールなんぞもめったに見かけん時代でした。
餌もただ。竿も竹竿、釣った鯵や鯖子は晩のオカズと言うの
が毎日でもつづく、そんな生活の一コマを捉えた日常のゆっ
たりした時代の心の風景とでもしたい作品である。
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